『1300台売った営業マンが、失敗しない“クルマの買い方”教えます! その6~下取り車はどうする?~』
前回の記事はコチラ ↓nakashige.hatenadiary.com
ひとつお休みの記事を挟んで、今日から再開です^^
今日は
「今乗っている愛車を少しでも、高く引き取ってもらうには?」
について書きたいと思います。
愛車は大事な“頭金”です!
どんな人が査定してくれるの?
ディーラーでも買い取り店でも
“中古自動車査定士”
という資格を持った人間が査定をします。
これ、私の『査定士証』(実物)です。
これは、『日本自動車査定協会』というところで、研修を受け、学科と実技の試験にパスした者だけに与えられる資格です。
合格率99%くらいですけどね(笑)
査定協会では
中古車価格の『査定』は車を下取りに出す所有者にとっては大切な資産の評価であり、これを下取る自動車販売店にとっては、中古車と言う商品の仕入価格を決めるものであるだけに、双方にとって極めて重要な仕事です。この重要な役割を担う『査定士』には、豊富な知識と高度な技術が要求されますし、最新の中古車情報を的確に把握しておく必要があります。
査定協会では、成熟した自動車市場にあって、ますます増大する中古車の円滑な流通を図るため、全国の自動車販売店、中古車取引きにおける中古車価格の適正な査定が行われるよう『査定士』の技能検定試験と技能向上研修に努めています。
と、謳っています。
責任重大なんですよぉ・・・^^;
どんなところを見るの?
チェックポイントは
- 色やエアロパーツを含めた、外装の状態(キズ、凹みも見ます)
- エンジンの調子
- 修復歴(事故)の有る無し←ココ重要!
- 運転席に座って、走行距離や装備、室内の状態をチェック
(室内の臭いや汚れもチェックします!)
概ね、こんな感じです。
外装のキズや凹みが減点対象になるのは、お分かりかと思います。
侮れないのは“臭い”
タバコ臭やペット臭は、大幅に減点されます。
そして、ワンちゃんやニャンコの毛も・・・。
「ペットじゃないの!家族なの!」
という気持ちは分かるのですけどね・・・(T_T)
“臭い”は、ファブリーズでは取れません。
ルームクリーニングでも、取り切る事は難しいです。
タバコのヤニも落ちません。
毛も取れないんですよねぇ・・・。
普段、お使いになる時からの注意が必要です。
少しでも高値を付けてもらう、ちょっとしたコツ
見るのは人間ですから、やっぱり
綺麗な方が印象が良い!
というのは、間違い有りません。
ですから、見てもらう前には、軽く洗車をして、室内も片づけておく方が賢明です。
「大事に乗ったクルマなんだなぁ・・・」
と思えば、やはり、手心を加えたくなるものです。
私の後輩の『ウソのようなホントの話』を紹介します。
私 「なあ、何でココ加点してあるの?」
後輩 「はい!良い匂いがしたので!^^」
私 「良い匂い?」
後輩 「はい!あのお客様(女性)のコロンの匂いが素敵だったんで!^^」
私 「分かった・・・^^;」
バカでしょぉ~(笑)
許しちゃう私も私ですけど^^;
そんなもんなんです。
あっ、でもこれ、会社的には許されないので、しっかりと怒られました(笑)
ぶっちゃけ、『下取り』と『買い取り』は、どちらが得なの?
結論から申し上げます。
“ケースバイケース”
です。
すいません。
明快な答えじゃ無くて^^;
今から、その理由をご説明します。
理由
- 基本的には、買い取り店の方が高い!(これは事実です)
どちらも、『中古車』としての“商品仕入れ”には変わり有りません。
しかし、仕入れ即オークションというタイムラグの少なさから、買い取り店の価格の方が高いのが一般的です。
ただし、ここで注意したいのが
「今なら、○○円です」
という、言い方。
ディーラーでは、納車まで今のクルマを乗り続けた時の金額提示です。
だから、納車まで2ヶ月掛かっても、3ヶ月掛かっても、金額に変わりは有りません。
買い取り店の場合は、現状の値段しか出せません。
(最近は、少し先の金額も提示してくれる傾向ですが)
高く買い取る代わりに、今、そのクルマが欲しいのです。
新車が納まるまで、代車を貸してくれるお店も有ります。
(但し、大概は古いクルマです) - ディーラーの方が高く下取りしてくれるケースが増えた
これは、輸入車ディーラーに多い傾向ですが
「○○を下取りした時、プラス○○円上乗せしてOK」
とか
「○○を売る時に下取りするクルマは、プラス○○円」
という『下取り対策』と呼ばれるものがあります。
(もちろん、国産ディーラーでもある)
あとは、自社客を守るため(トヨタに多い)にわざと高い金額を付けたり、他社客を奪うために、他メーカのクルマを高額で下取りしたり・・・。
値引に転化されることもあります。
自社客のクルマは、下取りで入庫すると、自社の中古車販売店の“商品”として並びます。
近年は、買い取り店に下取り車が流れる傾向が強く、商品が確保しにくくなりました。
それで、“商品確保”のために、損を覚悟で高値を付けている時もあります。
賢く代替するために
ディーラー査定と買い取り査定を比較する
少しでも持ち出し金額を減らすのであれば、これが一番です。
高い方に“下取り”してもらえば良いのです。
極々、当たり前のことですね^^
この時の注意点
- 欲張って、あちこちの買い取り店に声を掛けないこと!
日常生活がまともに送れないほど、電話が鳴り続けます。
(私も経験あり^^;)
他社に取られまいとして、「我先に!」と意気込んできます。
多分、途中で嫌になります。
「夜中でも構わないんで!」
と、訳の分からない事を言ってくるので、注意しましょう。 - ネット検索もダメ!
上と同じですが、これが“失敗の元”になります。
「ネットで買い取り金額を調べましょう!」
は、止めた方が良いです。 - ディーラーの契約条件を確認しよう!
先程も説明したように、『下取り対策』を使っていると、下取り車が無くなった時に、値引が変わってしまうことがあります。
「下取りを入れて、この金額です」
ということもあるので、後々のトラブルに発展しないためにも、そこは事前に確認して下さい。
下取り車1台でも、奥が深いでしょ?
是非、参考にして下さい!