『ねぎらい』というマインドを身に付けよう!』
“ねぎらい”とは
「相手の苦労を掛けたことに対して、謝意を表すこと」
どんな辞書を読んでも、ネットで調べても、同じ記述が出てきます。
どんな人でも、「労をねぎらう」と言ったら
「お疲れ様」
とか
「ご苦労様」
という言葉が思い浮かぶでしょう。
ただ、「苦労を掛けたことに対して」というと、どうしても
成果に対しての謝意
と、思ってしまうのは、私だけでしょうか?
家庭でも職場でも
上のイラストは、「ねぎらい イラスト」で検索すると、真っ先に出てくるものです。
この絵を見て、どんな言葉を掛けているか、想像してみて下さい。
「よく頑張ったな!お手柄だぞ!」
私は、そんな言葉を想像しました。
では、このイラスト
「今回のテスト、よく頑張ったわねぇ~!偉いわぁ~♡」
キモっ!(笑)
どちらにしても、何かしらの成果を上げた感じがしませんか?
みなさんが、職場や家庭でのことを振り返ってみて下さい。
本来の“ねぎらい”は違います
本来のねぎらいの意味は
『無条件の承認』
です。
- 毎日、元気に過ごしている
- 休まずに、学校や会社へ行く
- 日々の生活を滞りなく送れている
こんな“当たり前”のことですら、『謝意の対象』なんですね。
「だって、当たり前じゃん!」
そうです、そんな当たり前のことが、もしかしたら“奇跡”なのかも知れません。
『当たり前のことに感謝する』
これが出来たら、大抵のことは上手くいっちゃうんですよ^^
あたりまえ~♪あたりまえ~♪あたりまえ体操~♪
“ねぎらい”という感覚は持っていなかった
管理者研修で
「部下の良い所を見付けろ」
とか
「褒めポイントを探せ」
ということは、たくさん指導されました。
もちろん、これも大事なことです。
でも、“褒める”ということは基本的に、成果に対しての賞賛です。
どちらかと言えば
『上から目線』
に、なりがちです。
この『褒め』と『上から目線』がくせ者なんです。
成果が出なければ、(極端に言えば)声すら掛けない。
例え、成果が出ない時があっても、その部下は部下なりに、子供は子供なりに、色んな事を乗り越えて、1日を過ごしてきているんです。
その事を認め、ねぎらってあげられたら、その部下は、その子供は、明日も頑張れるんです。
上司もねぎらってしまえ!
- いつも、グチグチとうるさい上司
- 朝からイライラして、怒鳴りまくっている上司(←昔の私 www)
- 能力的に、ちょっと物足りない上司
この人たちだって、何か原因があって、そういう状態になっているんです。
例えば・・・
- 経営陣に怒られた
- 家で揉め事があった
- そもそも、管理者として育成されてこなかった
こんな事があったのかも知れません。
そんな時は、その人の
来し方をねぎらいましょう!
来し方(キシカタ・コシカタ)とは
- 過ぎ去った時。過去。
- 通りすぎてきた場所・方向。通過した所。
こんな意味です。
「朝から大変でしたね^^;」
「忙しいのに、いつもありがとうございます」
なんて声を掛けて上げたら、上司も気持ちが休まりますよ。
何よりも自分をねぎらおう!
周囲の人がねぎらえたら、完成度は50%。
一番大切な事は
『自分ねぎらい』
です。
「きょうも1日頑張ったね、お疲れ様^^」
「誰も気付かなかったけど、あれは良かったよ!凄いね!」
「怒らずに、よく我慢したね。立派!」(←これも私 www)
自分を大切にしてこそ、周囲の人をねぎらえると思うのです。
自分に優しくしてあげなきゃ、他人に優しくなんか出来ません。
自分の存在を認めて毎日、ねぎらってあげましょう!
ねぎらいを身に付けたらどうなるの?
私が『ねぎらい学』と出会って、約1年半が経ちます。
まだ、身に付いたとは、言い切れないかな^^;
でも、確実に変化が生まれています。
- 周囲の人に優しくなれた(完璧じゃ無いし、腹も立てるけど)
- 自己肯定感が上がった(←ここがポイント)
- 他人の来し方を受け止められるようになった
- 上司との関係性が良くなった(これも完璧じゃ無いけど^^;)
- 後輩に対して、怒らなくなった
自己評価なので、周りから見たら、「違う!」と、言われるかも知れません(笑)
でも、僅かながらでも、自分の中では、手応えがあります。
このマインドが周囲の人にも伝われば、良い世界になると信じてますよ^^
ねぎらいとは『静かなる応援団』
「ねぎらいって、応援に似てるよなぁ・・・」
最近、ふと感じたことです。
前面に出て
「応援してるからね!^^」
というのとは違って
「遠くからでも、見守ってるからね^^」
そんな感覚に、近いような気がします。
盛大に応援されるのも良いのですが、小声で「がんばれ~」ってのも悪くない。
応援に変わりは無いのだけど、より“あたたかみ”を感じるような気がしませんか?
私は、そう在りたいと思います。
そう、あの人のように・・・