『ダメ、絶対!』
大きな不正問題
私を取り巻く環境(自動車業界)で、大きな事件がふたつ続きました。
言わずと知れた、日産の“書類偽装”と神戸製鋼の“データ改ざん”です。
この事件、自動車業界に与えたインパクトは、かなりデカい。
しかし、『日本のものづくり』に対する信頼を貶めたということの方が、衝撃としては計り知れないほど、大きいだろう。
不正を“していた”人たち
このふたつの問題を解説出来るほどの知識は、残念ながら持ち合わせていない^^;
なので、『実際に、不正に携わってしまった人』の視点で、今回の問題を考えてみようと思います。
普通に考えて、最初は、
「ヤバいよ・・・バレたらどうしよう・・・」
と、心臓がバクバクしながら、不正に荷担してたと思います。
これが、5回目くらいまでの心境。
そして
「バレたらヤバいけど、案外、バレないなぁ・・・^^;」
と、徐々に感覚が麻痺していきます。
でも、まだ心のどこかで、“悪いこと”をしているという自覚があります。
それが、段々と回数を重ねる毎に
「全然バレないじゃん!ちょろい、ちょろい^^」
と、不正行為が“当たり前の行為”に変わっていきます。
完璧に、感覚は麻痺。
罪悪感も“ほぼゼロ”になっていきます。
完全に
暴走モード突入!!
です。
不正の“入り口”って、本当に小さなところからなんです。
ちょっとした『インチキ』や『ズル』から始まって、『ルール違反』に発展します。
そこで、制御が効かないと、『不正行為』になり、最後は『犯罪行為』にまで及ぶのです。
ちょっとした、『心のスキ』が、取り返しの付かないことになってしまうんですよね・・・。
不正の背景
不正に至る背景には、色んな要因が考えられます。
- 会社からの指示
- 上司からの指示
- パワハラによる、成績に対するプレッシャー
- 金銭目的
その人を取り巻く環境で、色々な事が考えられます。
上記の2件の事件は、恐らく『上司からの指示』だったのではないでしょうか。
もしかしたら、自分がその場所に入った時点で、不正が常態かしていたら、“悪いこと”と気付かぬうちに、巻き込まれていた可能性さえ考えられますね。
だとしたら、可哀想すぎるよなぁ・・・。
私の過去の経験
私はかつて、不正に手を染めた経験があります。
それは、社内規定に抵触し、それ相応の罰を受けました。
なぜ、不正をしてしまったのか。
それは
“安易な方法を選んだ”
からです。
数字に追われ、上司からの追求から逃れるため、不正行為に走りました。
『出来る男』という期待に背かぬよう、安いプライドを守るために、自分の“良心”を悪魔に売りました。
小さな『インチキ』から始まり、周囲の目を欺くために、『ルール違反』を犯しました。
幸い、『犯罪』になるようなことはありませんでしたが、部下や周囲の人間にまで、迷惑は及びました。
「やめときゃよかった」
とか
「何で、あんなことしたんだろう・・・」
というのは、全てが発覚した後に気付くのです。
多分、あの時の精神状態は、まともでは無かったと思います。
思い出すのも嫌だ。
今なら、「絶対にやらない!」という自信があります。
なので、カミングアウトしたまでです。
犠牲者を作り出さないために
もし今、不正行為をしている人がいたら、直ぐに止めましょう。
必ずバレます。
そうそう長続きしません。
パワハラを受けていたり、止むに止まれず、やっている人もいるでしょう。
そんな時は
誰かに話して下さい!
逃げて下さい!
我慢しないで下さい!
怒られるのは、(多分)一時のことです。
でも、間違いは、ずぅ~~~~~~~っと引きずります。
絶対に後悔します。
良いことなんて、ひとつもありません。
楽な気持ちになるのは、ほんの一瞬です。
そして、上司に当たる人は
部下を守って下さい!
間違ったことには、NO!を叩き付けて下さい。
部下にとって、あなたが“最後の砦”です。
不幸な人を増やすのは止めましょう。
それが、私の願いです。
私が、伝えられることです。
入り口は小さくても、奥は『底なし沼』です。
ドラッグと一緒です。
ダメ、絶対!
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”ありがとう”チャレンジ進捗状況!
只今、32,000回です!