『ブラック部活と諸問題』
ハラスメントは、部活にまで
ご存じの通り、ハラスメントは職場だけで無く、学校の部活動にも浸食している。
今日は、私の中学&高校野球部時代の経験と、現在、起きている問題を照らし合わせながら、私見を述べたいと思います。
所長代理の野球部時代
かれこれ30年以上前の話。
当然、“ハラスメント”なんて言葉など存在もしない時代だ。
この頃は、俗に言う“イジメ”や“シゴキ”という言葉で表現されていた。
もっぱら、いじめるのもしごくのも、『1年上の先輩』の役割。
これは、人数の多い部員をふるいに掛け、「適正な人数に絞り込む」という大義の下に行われる“儀式”的な側面と、歴代の部員が受けてきた“洗礼”の歴史を繰り返していた。
内容的には
- 途方も無い回数行われる筋トレ(腕立てや腹筋)
- エンドレスな長距離走
- 練習と関係の無い“余興”(「歌を歌え!」とか「一発芸をやれ!」的な)
- パシリ(練習終了後に、ジュースを買いに行かされる)
- パンツを隠される(ユニフォームの下は、スライディングパンツを履くので、下着は着けない)
- 脱がされる
こういった行為は、レギュラーになれない先輩の“憂さ晴らし”であったり、自分を追い越しそうな後輩の“芽を摘み取る”という、卑劣な行為だったりする。
母校では、そこまでの感情を抱いていた先輩は多分、存在しなかった(と、思いたい 笑)。
まあ、キツいトレーニングのおかげで、体はデカくなったし、ばっちり鍛えられました(笑)
「パンツを隠される」とか「脱がされる」というのは、悪ふざけレベルだと思います。
でも、同期の中には
「〇〇の奴、絶対に許さねぇ! ぶっ殺す!」
と、過激な言葉を吐いていた奴がいたのも事実です。
この時の感情を、今でも引きずっている奴がいて、OB会などで、一言も口をきかないですから^^;
相当、恨んでいるんだと思います。
こうなると、立派な
“ハラスメント”
成立ですね。
先生や監督からは
- ミスしてゲンコツ
- ミスしてビンタ
- 尻バット
この程度でしたね。
「辞めちまえ!」
とか
「帰れ!」
なんてのは、“ご挨拶”くらいしか思ってませんでした(笑)
でも今、このフレーズは“OUT”なんでしょうね^^;
この夏、当時の監督さんにお目にかかって、話しましたが
「今やったら、パワハラでクビだな^^;」
と、仰っていましたが(笑)
『水を飲まない』
とか
『長時間の走り込み』
というのは、当時としては、当たり前のことでしたから、何の疑問も抱きませんでした。
よくよく考えたら、練習中にぶっ倒れていたのは、熱中症だったんでしょうね^^;
現代の部活動で行われる、“行き過ぎた指導”
昨年の夏に、NHK『クローズアップ現代』で、特集された企画です。
この内容を見ていると
- 長時間拘束
- 休みが無い
うちの野球部は、立派な“ブラック部活”でした(爆)
でもね、これが全部の部活で行われているわけでは無いと思います。
ここに出ている部活は、“異常”以外の何者でもありません。
- 生徒に土下座
- 坊主を強制
- 吹奏楽部で、高価な楽器購入を無理に勧める
- 人格を否定するような暴言
訳が分からない。
そして、“敵”は、顧問だけじゃ無く、部員も同じなんですね。
LINEグループがあることで、色んな悪口がつぶやかれる。
ああ、そう言えば、私の時代にLINEは無かったけど、同期の部員からハブられたことはありましたね。
しかも、聞こえるように悪口を言う(笑)
今も昔も、手段は変わっても、やってることは変わってないんですね。
指導者だけの問題なのか
監督さんとの話の中で、こんな言葉を耳にしました。
「今の先生は、本当に忙しい。授業の準備、テストの準備、やることが多すぎる。練習の休養日は増えたけど、教師は、休む暇も無い」
先生も追い込まれてるんですよね。
しかも、公立は、経験の無い部活動の顧問をやらなければならない時もあります。
そりゃあ、負担も大きかろう。
それでいて、生徒と父兄は、結果に対しても厳しく成果を求めるわけでしょ?
あまりにも、しんどいと思われます。
でも、そのストレスの矛先が、生徒に向かうのは、大間違いですから。
教員も“井の中の蛙”なのかもしれません。
狭い世界で、周りを見ずに、黙々と毎日を送る。
情報が少ないのかもしれませんね。
根性論は、無用の長物なのか
「根性論は古い」
そう言われることが、増えてきたように思います。
「褒めて伸ばす」
とか
「その気にさせる」
とか
「自発的に動かす」
ということは、本当に大事だと思います。
元『パワハラ上司』が言うんだから、間違い有りません(笑)
でも、本当にそれだけで良いのでしょうか?
成長する上で、“厳しさ”は、絶対に必要です。
相手にとって、どんな“厳しさ”が必要なのか、見極めることが大事なのだと思います。
現代のやり方は、使い方を間違うと、とんでもない『モンスター』を育成しているに過ぎないかもしれないのです。
今、活躍している人たちは、スポーツ選手でも、芸術家でも、血の滲むような努力を重ねてきていると思います。
「好きなことだから頑張れた」
その根底には、やはり“根性”があると思います。
カッコイイ部分をクローズアップした、切り貼りの報道や、情報に惑わされないように、我々も気を付けなければいけませんね。
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