『体育会気質は、パワハラを生みやすいのか』
伊調選手のこの顔が大好きなので、今日のトップに張ります^^
良い顔してますね!
何の解決にもなってない
今年の1月に、伊調馨選手の名前で、日本レスリング協会におけるパワハラ問題についての告発状が内閣府に提出をされたのは、誰もが知るところ。
この問題に対し、6日の金曜日に第三者委員会から日本レスリング協会へ報告がありましたね。
「4件についてパワハラと認定」
はあ?
何じゃそりゃ?
4件て?
カウント出来る内容か?
ちなみに、その内容は、こちらを参照して下さい。
そして、まあ、何ともお粗末と言うか、予定通りの結末というか・・・。
栄監督を“切る”という形で、幕引きを図ろうとしている日本レスリング協会。
ダメダメです。
栄監督を切っても、何の解決にもならない!
と言うことで、パワハラ研究家として、この話題に触れない訳には行かないので、今日は、この問題について書きます。
日本レスリング協会は大丈夫なのか?
そもそも
「パワハラなど有り得ない!」
と言っていた、この人たち
福田会長
記者会見で、しどろもどろでした(笑)
そして
谷川副会長
おっかない方でした(笑)
実は、一番のパワハラ女史のような^^;
「パワーが無い人に、パワハラが出来るのでしょうか?」
迷言になっちゃいましたね。
この方たちを中心に『緊急理事会』が開かれ、第三者委員会から報告を受けたそうです。
その中で
「パワハラを受ける方にも原因がある」
と言う発言があったとか、なかったとか。
TVの報道(フジテレビ“グッデイ”)なので、ソースとしては、ちょっと怪しいのですが^^;
今時、こんな発言が出ちゃうとか、大丈夫ですか?日本レスリング協会は。
ちなみに、理事会出席者のコメントが日本レスリング協会の公式ページに掲載されています。
これを読んでると、笑っちゃいます(失礼)
この人たち大丈夫か?
これ、公式コメントですよね?
マスコミの格好の“餌”ですよ。
まあ、グッデイでも
「役員は総入れ替えの必要がありますね」
って言われてたけど、その通りですよ、これじゃあ^^;
体育会に根付く“悪しき伝統”
基本的に、過去の体育会は、上下関係に厳しいのは有名です。
(最近は、だいぶ無くなって来たようですが・・・)
高校生で言うと
3年神様 2年平民 1年奴隷
等と例えられます。
ここにあるのは
主従関係
です。
“アスリートファースト”とは真逆の世界。
監督→コーチ→選手
という図式が成り立っています。
選手は、監督やコーチの“私物”扱い。
悪い言い方をすれば、“ペット”に近い存在かも知れません。
主人の言う事を聞かなければ、叱責、叩く、そして、躾けるのです。
TOPの言う事は“絶対”です。
反論などしようものなら・・・((((;゜Д゜)))))))
許される訳も無く。
ここで、パワハラに対する感覚が麻痺してしまうのかも知れません。
職場では、部活以上にハッキリと、この辺の関係性が出ますね。
ましてや、営業職等の『実績』が物を言う世界では、体育会気質が色濃く出たりします。
気を付けないと・・・。
ああ~勘違い
役職や肩書が付くと、‟人間の位”まで上がったと勘違いする人がいます。
周りに居ませんか?
管理職になった途端、態度が豹変しちゃう人。
栄監督は、『強化本部長』という要職に就いていました。
栄監督は、勘違いはしていなかったかも知れませんが、自分の発言に対する‟重み”には、気付いていなかったように思います。
権力のある人の発言は、そのものが‟脅威”となってしまうことがあります。
それだけ、発する言葉に責任を伴うということです。
ここを注意しないと、必ず失敗します。
職場でも同じです。
今までは、『洒落』で済まされたことが、管理者になった瞬間、洒落では済まなくなるのです。
この失敗は多いですね。
それから、良く言われるのが
「愛情が行き過ぎた」
とか
「熱心さが強かったから」
とか
「責任感ゆえに」
とか。
そんなことを言って、周りが当事者を庇う。
今回のレスリング協会は、その典型でしたね。
それが、上のような公式コメントだったり、谷川副会長の発言だったのです。
もう、こういう旧い考え方は一切、今の世の中では通用しません!
改めていただきたいですね。
厳しさを履き違えるな!
「レスリングは、格闘技だから、厳しい言葉が無いと強くならない」
これ、とある理事のコメントです(実話)
実は昔、私も同じ様なことを言ったことがあります。
「あいつらぬるいから、ガンガンやらないとダメなんだよ」
これを言った時、同僚の管理職から
「はあ?何を言ってるの?そんなこと言ってるからダメなんじゃん!」
と、叱責されたことがあります。
そうです。
その当時、私は、大きな勘違いをしていたのです。
そんなことは、厳しさでも何でもなく、単なる‟自己満足”だったり、自分の‟憂さ晴らし”に過ぎなかったのです。
罵声を浴びせるのは、指導でも何でもありません。
そんな感覚が欠如していました。
厳しさとは、厳格で、揺るぎの無い指導は、相手に寄り添い、的確に注意を促すことです。
いい加減を許さず、正直に、誤りを正すことです。
栄監督は、育成の実績があります。
今回の間違いを正し、反省して、現場に戻っていただきたいと思います。
(それを望んでいる選手もいるでしょう)
伊調選手には、環境を整え、もう一度モチベーションを取り戻して欲しいと思います。
二人の逸材を潰してしまいそうな日本レスリング協会のみなさん、考えを改め、二度と犠牲者を出さないで下さい。
この一件、救われない人が多すぎて、とても悲しいです。
これからは、常に『選手のための協会』で、あって欲しいと思います。
また、こんなお二人の姿が見たいです。