『部活での“シゴキ”や“イジメ”は、もう止めれば良いのに』
遠い昔の元高校球児。
笑えるエピソード、今だから話せる事、色んな事がありました。
当時の記憶を辿って、経験した事を交えながら、イジメやパワハラを無くす方法を考えてみようと思います。
相変わらずだよなぁ・・・www.asahi.com
「威圧的指導」
って、物は言い様ですね。
これ、普通に考えたら
シゴキ
ですよね^^;
「グランドに立たせたまま2時間・・・」
て、指導者は何してたん?
詳細が分からないので、細かい事は書けませんが・・・。
これじゃ
パワハラの温床
です。
ここを無くさないと、パワハラは根絶しない。
何で、こういう事が起きるのか?
今回は、2年生が1年生に対して行った事のようです。
考えられる原因は
- 昔からの“悪しき伝統”
- 先輩の指示
- 指導者の指示(考えたくは無いが・・・)
- やらないと、自分たちがやられる
- 上級生の憂さ晴らし
経験値から考えると、こんな感じかな。
この4つ全部かも知れない。
とにかく、怖いんですよ、監督も先輩も^^;
3年神様・2年平民・1年奴隷
という構造は、今も変わっていないのかも知れませんね。
こういう事例は、『強豪校』と呼ばれる学校に多い傾向があります。
それはなぜか?
それは
部員を“ふるい”に掛ける
からなんです。
強豪校には、多くの部員が集まります。
だから、部員を適当な人数まで減らすためにするのです。
もちろん、その中には実力のある選手も含まれています。
ズバ抜けて優秀な子もいます。
そうなると、先輩は、自分のレギュラーの座を追われてしまうのです。
だから、自分の“ライバル”になるであろう後輩に目を付け、徹底的にシゴクのです。
理不尽な事を言って、ヤクザが因縁を付けるように絡んでみたり・・・。
体を壊してしまうほどの練習を課してみたり・・・。
今回の不祥事のように、精神的に追い込んでみたり・・・。
こんな事を乗り越えないと、レギュラーの座を掴み取れないのです。
いや、そのレギュラーも保証はされないのですけど。
こういった事が毎年、繰り返される事で、因習となり、負のスパイラルに陥って行くのです。
私の経験
私は、中高一貫の私立校に通っていました。
中学と高校で野球部は分かれていましたが、先輩は卒業するまでずう~~~~~っと一緒でした(笑)
中学に入学後、野球部に入部すると、最初はひたすら、近くの神社で基礎トレーニングでした。
来る日も来る日も、階段でダッシュさせられたり、ウサギ跳びをやらされたり、膨大な数の腕立てや腹筋をやらされたり・・・。
最初は、30人近くいた新入部員がひとり減り、ふたり減り・・・。
夏の大会を迎え、ユニフォームを着る前に、何人の同級生が辞めたんだろう?
中には、意地の悪い先輩が居て、本当に理不尽な事を言われたり、奇妙な踊りや芸を強要されたり。
合宿の時は、疲れて眠りこけている我々1年のパンツを下ろし、オ○ン○ンにAirサロンパスを吹き掛けたり^^;
そのツライ時期を乗り越え、1年から2年に進級すると新入部員に同じ事を繰り返していました。
でも、数人の友人は、2年になっても3年生から執拗にシゴかれて(イジメられて?)いました。
まあ、レギュラーになると、そんな事に構っていられないので、段々減っては行くのですが、レギュラーになれなかった先輩がめんどくさい^^;
試合に出られない憂さを晴らすかのように、くだらない事を繰り返していました。
自分たちが3年になり、神様の振る舞いをしていたのが、高校に上がると同時に、また奴隷へ逆戻り。
嫌な先輩は、高校の野球部で、後輩が来るのを手ぐすね引いて待ち構えているのです。
「またあんな思いはしたくないから、高校では野球やらない」
「○○が居るから、高校ではやらない。卒業したらぶっ殺す!」
そんな物騒な言葉まで飛び出し、中学で野球を辞めた仲間も数人。
結局、高校で野球を続けたのは、9人だけになってしまいました。
それが、高校に上がると、ちょっとした変化があったのです・・・。
負の連鎖を止めた、1級上の先輩
高校に進級(一貫校なので)して、練習に参加したある日、散々悪態を付いた先輩から、こんな言葉が出ました。
「俺たち、もうシゴキは止めるから。一緒にがんばろうぜ」
驚くべき一言でした。
1級上の先輩方は、高1時代に案の定、先輩から酷い目に遭わされていたそうです。
(噂では聞いていましたが・・・)
そして、先輩たちは話し合って
「シゴキは、俺たちの代で終わりにしよう!」
と、固く誓い合ったのだとか・・・。
そうです、先輩たちは、自分たちで負の連鎖を断ち切ったのです。
何の意味も無い、何の成長も促さない理不尽なシゴキをしたところで、強いチームにはなれない。
本当に強くなるために、後輩と結束する事で、甲子園を目指そうとしたのです。
そこで、陰湿なシゴキは、終焉を迎えました。
まあ、実際には、完全には無くならなかったんですけどね(笑)
コンパ芸のようなくだらない事や理不尽に怒られる事はありました^^;
でも、以前から比べたら平和な物。
1級上の先輩は、半分以上のレギュラーを後輩に明け渡し、控えに回っても献身的に我々をサポートしてくれました。
結果的に、その先輩たちに『夏の勝利』はプレゼント出来なかったんですけどね^^;
そんな事もあり、私は1級上の先輩との交流が今でもあります。
(まだ先輩を許していない友人も一部、居るのですが・・・)
自分たちが上級生になり、シゴキはしていないつもりだったのですが、1コ下と2コ下の後輩に言わせると
「十分、しごかれました(笑)」
とのことです。
まあ、笑って話してくれて、交流もあるので、許してもらえていると解釈していますが・・・^^;
結局の所
こんな不祥事があっても
「強くなるためには仕方が無い」
「これくらいのことが耐えられなければ、勝てる訳が無い」
という容認発言が見られます。
元パワハラ上司ながら、驚くやら呆れるやら^^;
過去記事にも書きましたが
厳しさを履き違えたら、強くなんかなれない!
のですよ。
伝統校なら伝統校らしく、理路整然と説明して理解させる。
強豪校なら強豪校らしく、立ち居振る舞いで理解させる。
背中を見せるだけでは理解させられないかも知れないけど、教え方を考えれば、方法はいくらでもあるはずです。
パワハラの温床がスポーツにあってはいけません!
今こそ負の連鎖を断ち切り、新しい日本のスポーツ界を作りましょう。
やり方を変えて、実績を上げているスポーツ、選手は出て来ています。
そのチャンスが今、目の前に来てるんじゃないかな^^