『先生も生徒も守れ!』
数日前のYahoo!ニュースに上がった記事です。
私が『ブラック部活』に興味を持った、キッカケとなった記事です。
全国屈指のハンドボール強豪高校の監督が昨秋、県内の新人戦で2位になった選手の前で賞状を破り捨てた。1人の選手の親が日本協会に通報したのをきっかけに、監督は「暴力行為による3カ月指導停止」になった。全国高校総体は監督不在で戦った。ところが、9月に事態は急展開。日本スポーツ仲裁機構が協会の監督への処分を取り消す決定を下したのだ。2位の賞状を破る行為は指導か、暴力か。
このニュース記事の冒頭文です。
今日は、これをテーマに、私見を述べたいと思います。
この行為の問題点
間違いなく“賞状を破る”という行為は、OUTだと思います。
その理由は
- 生徒に対する、精神的なダメージ
- 大会運営者に対する、礼を欠いた行為
この2点です。
特に、目の前で賞状を破かれた生徒の気持ちを思うと、やるせない気持ちになります。
賞状を破かれた行為自体に対するショックは、「あっ!」という驚きで終わるかもしれません。
しかし、その“行為”は、『2位』という結果に対し、そこまでの“プロセス”まで否定することになってしまいます。
「2位じゃダメなんですか?」
ダメだったんでしょうねぇ・・・この監督さんは。
「気合いを入れるためだった」という、監督のコメントがあります。
まあ、その気持ちが分からないでもありません。
強豪校ゆえの不幸だったのかもしれません。
しかし、これは『間違った行為』でした。
賞状を破かれたハンドボール協会や大会運営者も、たまったもんじゃないですね。
大会の権威を汚されたも同然ですから^^;
なぜ、指導停止処分になったのか
「しっかりしろって足でおしりをやった(蹴った)ことはあります。
間違いなくあります」
軽くですから、ライダーキックはしてないと思いますよ(笑)
まあ、体罰になっちゃうんですね、このレベルで。
しかし、これが直接要因には、なってないような気がします。
賞状を破るという行為が“パワハラ”と認定されるのも、ちょっと不可解で有り、行き過ぎた処分に思えます。
では、なぜ、指導停止処分になったのか?
「生徒の親から、協会に訴えがあったから」
この一点のような気がします。
監督の言動を問題視した1人の生徒の保護者が今年2月、日本協会内に設置されたばかりの「相談窓口」に「パワハラ、モラハラともとれる行きすぎた指導がある」と通報したのが、問題の発端だった。
かわいい我が子を思えばの行為だろうし、「子供は、怖くて言えない」こともあるので、親が代わりに訴えたのかもしれません。
そうなれば、協会も親の対するメンツがあるので
“処分を下す”
という“事実”が、欲しかったのだったと思います。
軽い処分であれば、必ず「身内に甘い」とか「協会は、生徒を守ってくれない」と言われますから、相応の処分を下さざるを得ないのです。
余談ですが、私も以前、こんな経験があります。
これは、ある同僚管理職の身の上に降り懸かった事件です。
社員が失踪→地方で発見→「パワハラを受けたから逃げた」と、親を通じて、会社に報告が上がる→降格&左遷
実は、この事件が起きた時に、他の部下や同僚管理職からは、パワハラが無かったことや、失踪社員に問題があったと、多くの人間が擁護していました。
しかし
「親を納得させるためには、処分せざるを得ない」
はっきりと、会社サイドは言いました。
そんなもんです、はい。
「理不尽だよなぁ・・・(T_T)」
と、思いました。
この監督さんも、同じだったんだと思います。
公平では無かった調査
ヒアリングは、常に平等ではありません。
総じて、被害者側の言い分が強いです。
はい、これは、実体験でもあります。
今回も、『ある1人の生徒の親』からの訴えで有り、その『ある1人の生徒』が、第三者から特定出来ないように、『訴えた親』と『監督さん』からしか、事情聴取が行われていないそうです。
これでは、100%監督に勝ち目はありません^^;
問題行為があったので、“勝ち目”という表現は、適当でないですね。
“不平等”が最初からあった
ということです。
色々な支援システムが必要
過去に、部活動でのハラスメントで、自ら命を絶った子がいます。
絶対に、再発を防がねばいけません。
しかし、忙しい最中に、自分の時間を削って、顧問を全うしようとしている先生も、多くいらっしゃると思います。
そういう先生方を、理不尽な思いもさせたくありません。
学校、協会、親を巻き込んで、第三者も巻き込んで、生徒も先生も守れる仕組み作りが必要だと、強く思わされる事件でした。
でも、まだまだ色々と、根深い部分がありそうです。
引き続き、調べていきたいと思いました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
”ありがとう”チャレンジ進捗状況!
昨日の「ありがとう!」・・・1,000回!
合計の「ありがとう!」・・・27,000回!